【吹奏楽】 聖ヨハネ祭の夜(ムソルグスキー作曲/伊藤編曲)近日発売

聖ヨハネ祭の夜(歌劇「ソロチンスクの市」より) ムソルグスキー作曲/伊藤康英編曲


  ムソルグスキーは、いわゆる「禿山の一夜」のモティーフを、かなり気に入っていたのだろうか。生涯にわたり何度も書き改めている。そして最後に書かれたのが、この歌劇『ソロチンスクの市』の一場面としてである。残念ながら歌劇は未完成に終わり、残されたのは合唱を伴うピアノ連弾の形であった。現在知られるリムスキー=コルサコフ版の「禿山…」とは随所で異なった音の使い方をしており、一見武骨に見えるムソルグスキーの力強い響きに溢れた、魅力的な音楽となっている。


  私は、ムソルグスキーが遺したピアノ連弾版に従って、吹奏楽編曲を行った。ロシア的な力強さを吹奏楽でどこまで表現できるかが、私にとっての課題であった。したがって、当然ながらコルサコフ版とは楽器の使用方法も異なり、また、ムソルグスキー自身による「原典版」などともはるかに異なる。私自身のイメージにより仕上げた。(伊藤康英)

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