吹奏楽のための交響詩「ぐるりよざ」

吹奏楽のための交響詩「ぐるりよざ」 

1. 祈り

2. 唄 3. 祭り


 

隠れキリシタンたちが歌い継いでいった聖歌は、厳しい禁教のなかで、旋律は次第に歪曲し、歌詞も転訛してしまった。たとえば「グロリオーザ(Gloriosa)」というラテン語は、「ぐるりよざ」というように。 

 

第1楽章「祈り」は、グレゴリオ聖歌をテーマに、シャコンヌの形式による13の変奏から成っている。「唄」と題された第2楽章は、キリシタンにいつからともなく歌い継がれてきた「さんじゅあん様のうた」。第3楽章「祭り」は、変形された「長崎ぶらぶら節」が基本となっている。

 

 海上自衛隊佐世保音楽隊の委嘱により、1989年12月より1990年2月にかけて作曲。同年2月16日、佐世保市民会館にて岩下章二氏の指揮、岩亀裕子氏の龍笛独奏により初演。 

 

吹奏楽のための交響詩「ぐるりよざ」 Ⅰ祈り (音楽之友社)

Gloriosa Symphonic Poem for Band  Ⅰ.Oratio 

 

吹奏楽のための交響詩「ぐるりよざ」 Ⅱ唄  Ⅲ祭り (音楽之友社)

Gloriosa Symphonic Poem for Band   Ⅱ.Cantus   Ⅲ.Dies Festus 

 

 

演奏時間:約20分

出版社:音楽之友社  publisher: Bravo Music 

 

【CD】「ぐるりよざ」伊藤康英吹奏楽作品集 (BRAIN / BOCD-7402) 

   指揮:木村吉宏  演奏:大阪市音楽団

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【CD】ぐるりよざ  (佼成出版社 / KOCD-2902)

 指揮:小田野宏之  演奏:東京佼成ウインドオーケストラ

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吹奏楽のための交響詩「ぐるよざ」コンデンス・スコア

Gloriosa Symphonic Poem for Band condensed score

 

この楽譜は、吹奏楽のための交響詩「ぐるりよざ」のコンデンス・スコアです。 小さく書かれた音符を省くと、すべてピアノで弾くことができます。 ピアノ独奏のためのコンサート用楽譜としては適しません。コンサート用ピアノ演奏には、これとは別に、1楽章の独奏楽譜と、3楽章の連弾楽譜があります。 

ぐるりよざ1楽章「祈り」ピアノ独奏

1st Mov. "Oratio" Piano Solo

ぐるりよざ3楽章「祭り」ピアノ連弾

3rd Mov. "Dies Festus" Piano for Four Hands