2015年

3月

13日

CD発売 「小さな森のラ・フォリア 吹奏楽のための幻想曲」

[CD]  ヴィクトーリア (ブレーン・コンクール・レパートリーVol.3)

 小さな森のラ・フォリア  楽譜

   指揮: 手塚 裕之     演奏:海上自衛隊東京音楽隊 


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ダイジェスト音源

  「ラ・フォリア(la folia[ポルトガル語]あるいはla follia[イタリア語])」とは、「狂気の」という意味が示すように、もともとは非常にテンポの速い、イベリア半島起源とされる3拍子系の舞踏。17世紀になると、落ち着いた性格のものとなり、特定の固執低音(バッソ・オスティナート)に基づく変奏曲形式がとられるようになった。コレッリ(A.Corelli)の「ソナタ」(作品5-12)や、リスト(F.Liszt)の「スペイン狂詩曲」、ラフマニノフ(S.Rakhmaninov)の「コレッリの主題による変奏曲」など、様々な作曲家がフォリアを題材にした作品を書いている。

 

  この「ラ・フォリア」を題材に、2013年3月に、東京佼成ウインドオーケストラからの委嘱作品を書き上げた。「ラ・フォリア~吹奏楽のための小協奏曲」である。これは、プロフェッショナルのバンド用の、きわめて難易度の高い作品である一方、同じ要素を用いてコンパクトにまとめて2013年12月に書き上げたのがこの作品。東京都練馬区立開進第三中学校吹奏楽部委嘱。題名の「小さな森」は、吹奏楽部のメンバーがこの曲のイメージを話し合って付けたもの。2014年夏のコンクールの小編成部門にて初演された。題名の欧文はイタリア語。Lorenzo Della Fonteさんの協力を得た。

 

  中学生のために書いた作品とは言え、音楽的な内容はかなり充実させたので、勉強する箇所はかなりたくさんあるだろう。もちろん、大人向きにも手応えのある作品となっている。全体は自由な変奏曲になっており、和声も自由に変化させているが、概ね練習番号に沿って変奏が進んでいく。


  小編成作品なので、理想としては、各パート1人ずつ(ただしクラリネットは各2)で、管楽器は計24人となる。

 スコア中には書かれていないが、オーボエとバスーンを加えることができる。また、第3クラリネット、第3ホルン、第3トランペットがなくても演奏できる(その場合の管楽器の最小演奏者数は18名となる)。

 打楽器が多数使用されているが、括弧付の箇所を省くことで、6名で演奏できる。さらに工夫することで人数を減らすこともできるだろう

 

 こういった小編成ながら最大限の音色を作り出せるように、オーケストレイションにはかなり工夫を凝らした。どの楽器がどこと絡み合っているか、スコアをよく研究して演奏に臨みたい。  

  

   一方、金管楽器を倍管にし、それに応じて木管の人数も増やした大編成での演奏も可能である。その場合、練習番号6では、ユーフォニアムのパートをトロンボーンで重ねると効果的である。