ラグ・タイム・マーチ

Rag-Time-March

 

演奏時間:約3分

楽器編成:2Fl. Picc. Ob. Bn. 3BbCl. 2ASax. TSax. BarSax. 4Hrn. 3Trp. 3Trb. Euph. Tub. St.Bass Timp. Perc.

出版社:TRN Music Publisher 

 

 

全日本吹奏楽コンクールの課題曲募集、これには、毎年多くの作品が寄せられる。私もかつては何回か応募していた。が、ご存じの通り、一度として入選したことはなかった。
この『ラグ・タイム・マーチ』も、そういう経緯でできた曲である。当時、私の友人のサクソフォーン奏者須川展也君は、ラグ・タイムを非常に好み、よく演奏していた。そのリズムやワン・パターンな和声進行などが私にも面白く感じられ、ならば、とジョプリンふうのラグ・タイムを書いてみたのだ。そこで私の他のマーチ同様歩けないマーチとなった。 しかし、一応マーチの部門として課題曲に応募したため、少しはマーチっぽくしなくちゃと思い、中間部には、クラリネットの低音域に始まるトリオの主題を書いた。
私と須川君、それからフルートの友人、渡瀬英彦君との3人で、当時はよくトリオを組んで演奏していた。そのため、この曲作曲の直後に、フルート、アルト・サクソフォーンとピアノというトリオ用編曲も作った。
1984年9月作曲。1992年2月にオーケストレーションを改訂。3分の作品。長らく初演の機会がなかったが、1992年3月29日、浜松市内高校選抜バンド、作曲者の指揮により、全日本高校選抜吹奏楽大会にて初演された。