
交響三頌「ラ・ヴィータ」 第1楽章:ラ・シンフォニア 第2楽章:ポエータ
"La Vita" Symphony in 3 Scenes Ⅰ. La Sinfonia Ⅱ. Una Poeta
交響三頌「ラ・ヴィータ」 第3楽章:ラ・ヴィータ
"La Vita" Symphony in 3 Scenes Ⅲ.La Vita
演奏時間:約18分
楽器編成:2Fl. Picc(3rd.Fl).. 2Ob(Ehrn). 2Bn. Eb Cl. 3Bb Cl. Eb Alt.Cl. Bb Bass.Cl. Contralto Cl. S.Sax. 2ASax. TSax. BarSax. 4Hrn. 3Trp. 3Trb. Euph. Tub. St.Bass. Timp. 6Perc.
出版社:ブレーンミュージック
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第1楽章〈ラ・シンフォニア〉。「シンフォニア」というイタリア語は、現在ではたとえば「交響的な小品」とか、組曲などの冒頭に位置する序曲を指す。だが、このシンフォニアこそが英語でいう「シンフォニー」の語源である。それに冠詞を付すことで「シンフォニーというもの」の意を持たせた。
第2楽章〈ポエータ〉は「詩人」の意。大手拓次の詩による自作の歌曲《ふりつづく思ひ》を引用。
第3楽章そして表題となっている〈ラ・ヴィータ〉とは「生命(あるいは命、人生)というもの」の意のイタリア語。ここからは、ラテン系の屈託のない明るさが感じられるが、一方でどん底の救いのない人生をも意味する。英語の“life”とはだいぶニュアンスが異なるような気がする。アルチュール・ランボーが言うとおり、「人生は祭り」と言うわけか。
先日、湯布院のとある画家の別荘を訪れたところ、屏風絵に「人生交響曲」と大書してあった。私の曲は、なるほど、訳してみればこうなるかもしれない。(伊藤康英)
