若山牧水の短歌による歌曲集

全5曲の独唱譜。(下記に全歌詞を掲載)

「沼津より」は女声三部合唱編曲とピアノ独奏版も収める。

 

商品コード:VW373

ページ数:20頁(B5版)

 

《酒の歌》

それほどにうまきかと人の問ひたらば何と答へむこの酒の味

われとわが悩める魂の黒髪を撫づるとごとく酒は飲むなり

人の世にたのしみ多し然れども酒なしにしてなにのたのしみ

かんがへて飲み始めたる一合の二合の酒の夏のゆふぐれ

 

《山を見よ》

山を見よ山に日は照る海を見よ海に日は照るいざ唇を君

 

《こひのうた》

いざ行かむ行きてまだ見ぬ山を見むこのさびしさに君は耐ふるや

 

《幾山河》

幾山河越えさり行かば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆく

 

《沼津より》

香貫山いただきに来て吾子とあそび久しく居れば富士晴れにけり

低山の香貫に上り真上なるそびゆる富士を見つつ時経ぬ

駿河なる沼津より見れば富士が嶺の前に垣なせる愛鷹の山

愛鷹の襞のもみぢのつばらかに見ゆる沼津の秋日和かな

 

 

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