吹奏楽作品

民謡を主題とした作品

煌夜 ー祭の幻想

Title:Festal Ballade for Band

作曲年月日:2016年 9月 1日
演奏時間:9:00(約)

出版社:イトーミュージック / ブレーン
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プログラムノート  ご縁あって海上自衛隊大湊音楽隊より委嘱をいただき1986年に作曲したのが、『抒情的「祭」』だった。青森の民謡を素材にした親しみやすい作品を、とのことで、津軽じょんから節、津軽あいや節、ホーハイ節、そして弘前ねぷた祭りを用いて、6分の作品に作り上げた。日本の素材を用いながらも、西洋の作曲技法を使っており、それぞれのメロディーが関連し合って展開される。この旧作が、いまでもさまざまな場面で愛されていることを嬉しく思うと共に、感謝の念に堪えない。
 そしてちょうど30年の時が過ぎた今、同じ素材を使って新たな作品を使ったらどうなるだろうか、と、改めて委嘱をいただき作曲。本年9月1日に完成。
 当時は、提供されたごくわずかな資料をもとに作曲したが、時が流れ、情報が豊富で入手も容易となった。吹奏楽のレベルも全国的に、世界的に向上してきている。そこで、以前より本格的な、そしてある意味「日本的」な作品に仕上がったと思う。用いた素材を少し解説しておく。これらのメロディーがこの順に現れる。

 津軽じょんから節曲弾六段。さまざまな流派のものを参考にしつつ再構成した。この中の一段と四段をそのまま用いつつ、独自に作り上げた四つの段が展開する。
津軽あいや節。実際には、あいや節ではなく、津軽三下りのリズムとなっている。この部分では、3年前に作曲した「津軽三味線協奏曲」を一部引用した。
ホーハイ節。高校の音楽教科書(音楽之友社)所収のメロディー・ラインに依った。最近の音楽教科書は、しっかりと原典を探り、比較的正確に採譜されている。
青森ねぶた。この笛は、実際に使われているメロディー・ラインを参考にした。

 この4つが大きな柱となっている一方で、大湊ねぶた、八戸三社大祭のメロディーも随所に見え隠れする。
 青森の夏の夜に、ねぶたは煌めく。冬が厳しいからこその祭りの熱さを感じる。そんな情景を描けたかと思う。

 ところで前作の『抒情的「祭」』について少し。これは30年前、東京藝術大学の大学院生だった当時、同じく大学院に在学していたコントラバスの高西康夫さんに紹介されての委嘱だった。高西さんは当時より海上自衛隊などの音楽隊の指導やエキストラ出演などをしていた。
 実際の作曲は、大学院を修了後の第一作となった。9月1日に脱稿した後、10月の初演に立ち会うべく、高西さんと共に東北新幹線から東北本線に乗り継ぎ、さらに野辺地で乗り換えた。遠い道のりを辿って初めて訪れた大湊はすでに秋が深まっていたが、人々はとても温かかった。
 初演を終えて、ふと大学時代の作曲の先生を訪れた際、これは売れるよ、と言ってくれたのが嬉しかった。
 翌1987年にはイリノイ大学吹奏楽団を私が指揮してアメリカ初演を行った。その後、アメリカ空軍バンドなどが演奏、間もなくアメリカのTRN社より出版。私の吹奏楽での事実上のデビュー作となった。
 海上自衛隊の音楽隊は全国に6隊あり、その後ほとんどの土地とのご縁がある。その中でも一番古くからのお付き合いである大湊には他ならぬ親近感を持っている。しかも、この作品は、大湊音楽隊で初めての委嘱作品であることを知り、一層光栄に感じている。
 さて、30年という時代は、さまざまなことを変遷させる。今では東北新幹線も延び、大湊も近くなった。インターネットの発達により、作曲のための各種の資料の入手も容易となった。変わらないと思われるものでもいつしか変わっていく。たとえばねぶた祭りの太鼓のリズム感や速度も、少しずつ変わってきているようですね。そして、委嘱の縁を取り持ってくれた高西康夫さんは、昨年、若くして旅立たれた。そんな時代の移り変わりを噛み締めつつ今回の作曲の筆を進めた。たぶん、どこかで高西さんは微笑んでいてくれるのだろうと思う。そしてきっと、この作品を煌めかせてくれたのだろうと思う。
 縁の深い大湊音楽隊には、そうだなあ、あと30年ほどしたらもう一度新しい作品を書いてみたいものだ、と、そう思っている。その頃にはさらに時代は変わっているのだろうけれど、しかし少なくとも思うことは、30年の後もねぶたを楽しめる平和な世の中であってほしいということだ。(初演プログラム)
初演データ (初演日)2016年9月21日
(初演者)海上自衛隊大湊音楽隊
(初演場所)八戸市公会堂 大ホール
委嘱者 海上自衛隊大湊音楽隊
CDタイトル:煌夜-祭の幻想
レーベル・CD番号:BrainMusic OSBR34006
CD備考:
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ヤイサマ・リムセ ー舞踏即興曲

Title:Yaysama-Rimse, Dance Impromptu for Band

作曲年月日:2016年 2月 14日
演奏時間:7:30 (約)

出版社:イトーミュージック / ブレーン
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プログラムノート   アイヌの民謡を使って、26年前にユーフォニアムと吹奏楽のために、『幻想的変奏曲』という作品を書いた。このたびの委嘱を受け、このときに使ったメロディーをもう一度使ってみようと思い立った。ずいぶんと時が経っているので、自分自身の作曲技法がどのくらい変わったのか興味があったのだ。加えて、日本の北国を管轄する北部航空音楽隊からの依頼、ということもある。北の国からのメロディーを使いたかった。  これまでにも北国のメロディーを素材としていろいろと曲を書いてきた。青森の民謡や、北海道の「ソーラン節」など。しかしここでアイヌ民謡を使うことは、人種の問題などをのりこえて世界のみんなが仲良くするという意味で、大切なことだとも思えた。
 さて、ユーフォニアム作品のときに用いた資料を探してみたのだが、インターネットも発達してきた現在ながら、どうしたわけか見つからない。けれど、そのメロディーをもとに、全く新しい作品を書き始めた。
「ヤイサマ」とは「即興歌」(あるいは愛の歌)の意、「リムセ」とは「輪舞」の意。そこで、舞踏即興曲と題した。
 どんな素材を使ったとしても、私は西洋音楽の作曲技法の中に当てはめる。世界のさまざまな民謡を扱い、民族音楽ふうの相を呈するも、根源にはモティーフを展開させるという西洋音楽の方法を採る。
 そうしてでき上がった今回の作品は、人びとの生き生きとした踊りの躍動感を歌い上げる。また、この美しいメロディーを高らかに平和への希求のモティーフとして歌い上げる。
 そして、さて、26年の時を経て自分の音楽はどのくらい変化したのだろうか。実は、根本的には何も変わっていないことに気がついた。ただ一つ変わったことといえば、人種をこえて、民族をこえて、地域をこえて、国籍をこえて、平和を祈る気持ちがより増してきたこと。ただそれだけである。

(伊藤康英)
初演データ (初演日)2016年3月13日
(初演者)航空自衛隊 北部航空音楽隊
(初演場所)三沢市公会堂
にっぽんモーリス

Title:Nippon hey!
Subtitle:a Morris Dance for Band

作曲年月日:2010年 7月 13日
編成:Fl.1,2 Picc. Ob.1,2 English Horn Bn.1,2 EbCl. Cl.1,2,3 A-Cl. B-Cl. S-Sax. A-Sax. T-Sax. B-Sax. Hrn.1,2,3,4 Trp.1,2 Trb.1,2,3 Bariton Euph.1,2 Tub. SB Harp Timp. Perc.1,2 Mallets (optional Double Bn. Contrabass Cl. Bass Sax. Celesta)
演奏時間:3:00(約)

出版社:イトーミュージック/ブレーン
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プログラムノート イギリスの舞踊「モリスダンス」に、日本の「ソーラン節」のメロディー(練習番号Kから)をかけあわせた作品。
P.A.グレインジャーに「羊飼いの呼び声(Shepard’s Hey!)」という曲があるが、それになぞらえて、「Nippon Hey!」というタイトルをつけた。グレインジャーふうの音楽にもなっている。
この作品は、洗足学園グリーン・タイ ウインド・アンサンブルのコンサートのアンコール・ピース用に作曲した。2010年7月21日初演。指揮はダグラス・ボストック氏。
「グリーン・タイ ウインド・アンサンブル」の略称としてGWEと書いており、この作品の練習番号GとJには、「G」音(ト音)がダブッて(「W」)「E」(ホ音)が現れる、(つまり、G-G-Eという音名)、あるいは、「G」音に次いで、「E」音がダブッて現れる、というモティーフが登場する。
ピッコロ・トランペット、アイーダ・トランペット、スライド・トランペット、バス・トランペットといった各種のトランペットがトランペット・パートに用いられているが、これは、グリーン・タイ ウインド・アンサンブルの写真撮影の際に、たまたまトランペット・セクションがこれだけの楽器を持ってきた、ということに由来する。もちろん、通常のトランペットで構わないし、バス・トランペットのためにはオプションも書かれている。
2010年秋の東京佼成ウインドオーケストラのヨーロッパ・ツアーにてヨーロッパ初演が行われた。指揮はダグラス・ボストック氏。
初演データ (初演日)2010年7月21日
(初演者)洗足学園音楽大学グリーンタイ・ウィンド・アンサンブル 指揮:ダグラス・ボストック
(初演場所)「グリーンタイ・ウィンド・アンサンブル・コンサート」洗足学園音楽大学前田ホール
備考 ピアノ連弾版あり
原響組曲「台湾花束」

Title:Taiwanese Posy

作曲年月日:2007年
演奏時間:13:00(約)

初演データ (初演日)2007年7月20日
(初演者)台湾新竹交響楽団
(初演場所)台湾新竹交響楽団音楽会
委嘱者 台湾新竹交響楽団
備考 日本初演 2007年12月7日 洗足学園 前田ホール
吹奏楽のための《とやまラプソディ》

副題:~富山県民謡《せり込み蝶六》 《こきりこ節》 《帆柱起こし》による~
Title:Rapsodia di Toyama, for Band

作曲年月日:2003年 7月 9日
演奏時間:6:00(約)

委嘱者 富山県ひとづくり財団
ピアノと吹奏楽のための《琉球幻想曲》

Title:Ryukuan Fantasy, for Piano and Band

作曲年月日:1999年 03月 03日
演奏時間:5:00(約)

出版社:イトーミュージック / ブレーン
楽譜備考:?レンタル楽譜
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プログラムノート  ピアノのアンサンブルというものは、時に打楽器的な色彩を持ち合わせるが、この、NTT東日本東京吹奏楽団の依頼で作った「ピアノと吹奏楽」版もまた、そうした色彩をうまく表すことができたなあ、と自分でも気に入っている。
初演データ (初演日)1999年05月14日
(初演者)伊藤康英(pf)・NTT東日本東京吹奏楽団 指揮:山田昌弘(日本初演)。伊藤康英(pf&指揮)・天方吹奏楽団(アメリカ初演)
委嘱者 NTT東日本東京吹奏楽団
備考 原曲は2台ピアノ8手連弾。他に、2台ピアノ版、1台ピアノ版、ヴァイオリンとピアノ版、ピアノ独奏版、ソプラノ・サクソフォーンとピアノ版、ピアノ七重奏版、(弦5部、打楽器、ピアノ)、ピアノ六重奏版(弦5部、ピアノ)、ヴァイオリンとサクソフォーン四重奏とピアノ版(ヴァイオリンはオプション)、サクソフォーン四重奏版あり。
CDタイトル:交響詩「時の逝く」 伊藤康英吹奏楽作品集
レーベル・CD番号:CAFUA RECORDS(CACG0015)
CD備考:
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CDタイトル:忠臣蔵異聞
レーベル・CD番号:CACG-0106
CD備考:
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こきりこ行進曲

Title:Kokiriko alla Marcia

作曲年月日:1999年 02月 06日
演奏時間:4:30(約)

出版社:Rundel
楽譜備考: 
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初演データ (初演日)2000年
委嘱者 富山県2000年国体局
備考 2000年富山国体入場行進曲。曲中に富山民謡『こきりこ』を使った作品。オプションで合唱を入れることができる。また、こきりこ、ささら、棒ざさらなども使用。なお、この作品の短縮版(約2分)の、序曲〈こきりこ〉もある。サクソフォーンとピアノ版、サクソフォーンとマリンバとピアノ版、ピアノ連弾版、ピアノ三重奏版,マリンバ六重奏版などの編曲がある。
吹奏楽のための《琉球幻想曲》

Title:Ryukuan Fantasy, for Band

作曲年月日:1998年 01月 31日
演奏時間:4:30(約)

出版社:イトーミュージック / ブレーン
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プログラムノート  沖縄民謡《安里屋ユンタ》をもとにした作品。
民謡を使って作曲するときに、私は、その民謡はあくまで素材として扱うようにしている。土地柄や風土というものには、特にこだわらない。あの有名なメロディが、さてどのような形になったか、どうぞお楽しみください。
もともとは、ピアノ2台8手連弾(……念のため書き添えておきますが、ピアノ2台を4人が弾く、ということです)のために、洋絃会の委嘱により1997年3月に作曲。ピアニスト・岩崎セツ子氏と沖縄県立芸術大学の学生が初演してくれた。その後、2台ピアノ版、1台ピアノ連弾版、ヴァイオリン版、ピアノ独奏版、ソプラノ・サクソフォーン版、ピアノ6重奏版と、さまざまな編曲を作り、加えてサクソフォーン四重奏版もつくりかけている(なんだか、かの編曲マニア、グレインジャーみたいである)。さらに原曲に手を加えつつ、個々の吹奏楽作品としてこの作品を仕上げた。(解説:伊藤康英)
初演データ (初演日)1998年04月29日
(初演者)豊島区吹奏楽団 指揮:伊藤康英
委嘱者 豊島区吹奏楽団
備考 原曲は2台ピアノ8手連弾。他に、2台ピアノ版、1台ピアノ版、ヴァイオリンとピアノ版、ピアノ独奏版、ソプラノ・サクソフォーンとピアノ版、ピアノ七重奏版、(弦5部、打楽器、ピアノ)、ピアノ六重奏版(弦5部、ピアノ)<ref id=45>ピアノと吹奏楽版</ref>、ヴァイオリンとサクソフォーン四重奏とピアノ版(ヴァイオリンはオプション)、サクソフォーン四重奏版あり。
CDタイトル:ええとこどり Vol.4
レーベル・CD番号:(有)四つ葉印 グリーン・ミュージック(YGMO-2007)
CD備考:
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組曲《相馬三景》 

副題:1.ファンファーレ 2.新相馬節 3.相馬フェスティバルマーチ
Title:Three Scenes from Soma (suite)
Subtitle:1. Fanfare 2. Shin-Soma-Bushi 3. Soma Festival March

作曲年月日:1994年 09月 28日
演奏時間:12:00(約)

出版社:イトーミュージック / ブレーン
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プログラムノート  『相馬フェスティバルマーチ第2番』などと共に、1995年の福島国体を記念して作曲。1994年9月28日完成。10分程度の作品。1996年4月21日、作曲者の指揮、カリフォルニア工科大学バンドフェスティバル・フェスティバル・ウィンド・オーケストラにより初演。3楽章から成る。
第1楽章『ファンファーレ』は、『1995年福島国体のための二つのファンファーレ』に手を加えたもの。
第2楽章は『新相馬節』のメロディをもとに、一風変わった、それでいて日本的な伴奏を施したもの。
第3楽章は『相馬フェスティバルマーチ』と同一曲。トリオ部分に『相馬盆歌』が現れるが、実は全曲に亘って、このメロディが展開されている、というふうにできている。
初演データ (初演日)1996年04月21日
(初演者)カリフォルニア工科大学フェスティバル・ウィンド・オーケストラ 指揮:伊藤康英
(初演場所)カリフォルニア工科大学バンドフェスティバル
委嘱者 福島県相馬市
備考 福島県相馬市の委嘱により作曲。3楽章から成る。第3楽章は「相馬フェスティバルマーチ」(1993年1月16日)と同一曲。
CDタイトル: 吹奏楽 プロムナード・コンサート 5
レーベル・CD番号:CRCD-2109
CD備考:
吹奏楽のための《舟歌》

Title:Funa-Uta(Boat Song), for Band

作曲年月日:1993年 12月 29日
演奏時間:8:00(約)

出版社:ブレーン
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プログラムノート  今日の演奏会のために呉音楽隊の委嘱により作曲。瀬戸内海、というと、私がすぐに思いついたのは「金比羅船々」。そして、呉のすぐ隣の「音戸の舟唄」、この2曲を使うことにした。
 曲は、シンプルな三部構成でできている。「金比羅…」は、日本の民謡の中でも、ユニークな曲だ。これを十声部のカノンにすることによって、私もユニークな扱い方をしてみた。また、「音戸の舟唄」では、伴奏部とメロディとがあたかも無関係に動いているようにスコアを書いた。ゆったりと瀬戸内海を漕いでいく情景がうかべば、と思う。(初演プログラム/伊藤康英)

歌詞のおぼえ違い、ということは誰にでもある。私は、《金毘羅船々》の冒頭をこう勘違いしていた。「金毘羅船々、お池に帆掛けてシュラシュシュシュー・・・・」正しくはもちろん「追い手」に帆掛けるのである。
だが、「コンピラフネフネ」って言ったって、どんな船かちっとも知らない、という幼少時のことだ。ゼンマイかモーター仕掛けの小振りの模型の船が、狭い「お池」をシュラシュシュシューとスピーディーに走っている、って光景を思い描いていたっていいじゃあないか。
 だから、このメロディを使ったこの曲の冒頭は、そんな音楽になってしまった。楽しいでしょ。どんな仕掛けか、というと、このメロディをなんと10声部のカノン(というより輪唱ってやつか)に仕立て、たくさんの船が「シュラシュシュシュー」している。
 それから、中間部では《音戸の舟歌》のメロディを使ったが、ここでは8分の6拍子と4分の4拍子とが同時に出てくる、というヤヤコシイ楽譜を書き、それによってのんびりと海を行く船を描いた。聴いてるぶんには、まあ何とも涼しげではあるが、演奏者や指揮者は、汗だくでリズムをとっている。この部分の演奏は案外むつかしいよ。
 もう一つ。この場面の後、フルートを中心に日本ふうにずれたアンサンブルがでてくる。これは私自身、ちょっと気に入っているところだ。どんな楽譜になっているか、スコアを見てごらん。(CD「ぐるりよざ」伊藤康英作品集BOCD-7402ライナー・ノーツより)
初演データ (初演日)1994年2月19日
(初演者)海上自衛隊呉音楽隊 指揮:清水昭雄
(初演場所)海上自衛隊呉音楽隊第24回演奏会
委嘱者 海上自衛隊呉音楽隊
CDタイトル:「ぐるりよざ」伊藤康英作品集
レーベル・CD番号:ブレーン / BOCD-7402
CD備考:
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相馬フェスティバルマーチ

副題:組曲「相馬三景」の第2曲
Title:Soma Festival March

作曲年月日:1993年 01月 1日
演奏時間:6:30(約)

出版社:イトーミュージック / ブレーン
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プログラムノート 1995年に行われた第50回福島国体の式典音楽を、相馬市の委嘱によって作曲。このマーチはその内の一つである。1993年1月に作曲。同29日、「式典音楽お披露目式」において、相馬高校と相馬女子高校の合同バンド、作曲者自身の指揮(ついでに櫓太鼓も!)により初演。
トリオに有名な「相馬盆唄」を使い、主部もそのモティーフを発展させて作ったので、分かりやすく、親しみやすい曲となった。が、果たして行進しやすいかどうか、疑問ではある。
初演データ (初演日)1993年01月29日
(初演者)相馬高校、相馬女子高校合同バンド 指揮:伊藤康英
(初演場所)「福島国体式典音楽お披露目式」相馬市民会館
委嘱者 福島県相馬市
備考 福島国体相双地区大会入場行進曲として作曲。福島県民謡「相馬盆歌」を主題とする、コンサート用及び行進曲用マーチ。演奏時間はすべての繰り返しを含む(推奨するカット演奏は5分29秒)
吹奏楽のための《台湾狂詩曲》

Title:Rapsodia Formosa, for Band

作曲年月日:1992年 01月 06日
演奏時間:8:30(約)

プログラムノート  この曲では二つの台湾民謡―主要部には「都馬調」を、中間部に「百家春」―を使った。そしてこのような五音音階のメロディをどのように西洋の和声に乗せるか、という様々な試みをしてみた。形式としては基本的に「急緩急」であるので、分かりやすいと思う。
……公式の初演は8月17日、(アジア・パシフィック吹奏楽会議の)参加者による合同バンドによって行われたが、それに先立ち、自作について語る「作曲家によるクリニック」が設けられた。このときのモデルバンドとして、同じくこの大会に参加した豊島区吹奏楽団が起用され、ここでも作品は演奏された。
日本に戻って、気が付いた。「そういえば日本初演をしていない!」
 台湾でご一緒した縁で、是非豊島区吹奏楽団にと思い本日(急遽ながら)演奏することになった次第であります。(日本初演プログラム/伊藤康英)
初演データ (初演日)1992年08月16日
(初演者)アジア・パシフィック吹奏楽会議参加者による合同バンド 指揮:陳澄雄
(初演場所)「第7回アジア・パシフィック吹奏楽会議(APBDA)」
委嘱者 台湾管楽協会
CDタイトル:創価グロリア吹奏楽団“第14回定期演奏会”
レーベル・CD番号:自主制作
CD備考:
吹奏楽のための《北海変奏曲》

Title:Variations from the Northern Sea, for Band

作曲年月日:1991年 05月 06日
編成:Fl. Picc. EbCl. 3BbCl. BassCl. 2ASax.. TSax. BarSax. 4Hrn. 3Trp. 3Trb. Euph. Tub.. St.Bass. Timp. Perc. 使用打楽器  Timp. Triangle. Cym. Glocken. Chimes. B.D. Sus.Cym. Tamb. S.D. Xylophone. 3Toms. Yagura-daiko.(Low.tom). hyoshi-gi.
演奏時間:6:00(約)

出版社:TRN Music Publisher
楽譜備考: 
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プログラムノート 要するに「ソーラン節」の変奏曲である。この歌は、様々な作曲家によって作品の格好の材料にされたり、また編曲もされてもいるが、私はこの歌を西洋風に料理してみた。
曲はいきなり第1変奏から始まることになる。そして、うっかりしていると、最後に完全な形で主題が現れるまでどこに「ソーラン節」のモティーフが出てきたのか分からずじまいになるかも知れない。私の料理の腕前や如何に? (初演プログラム/伊藤康英)
初演データ (初演日)1991年06月10日
(初演者)海上自衛隊大湊音楽隊 指揮:清水昭雄指揮
(初演場所)函館市民会館大ホール
委嘱者 清水昭雄氏、及び海上自衛隊大湊音楽隊
備考 ピアノ連弾版編曲あり。
CDタイトル:Band Classics Library 9
レーベル・CD番号:ブレーン/BOCD-7430
CD備考:
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CDタイトル:吹奏楽 プロムナード・コンサート 19
レーベル・CD番号:CRCD-2175
CD備考:
吹奏楽のための《抒情的「祭」》

Title:Festal Scenes, for Band

作曲年月日:1986年 09月 01日
編成:
演奏時間:6:20(約)

出版社:TRN Music Publisher
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プログラムノート 1986年夏、作曲。青森県民謡等を用いた作品。素材としては、津軽じょんがら節の間断なく続く三味線のリズム感、津軽ホーハイ節の「ホーハイ」とヨーデルよろしく歌われる特徴あるモティーフ、津軽あいや節の旋律、弘前ねぶたの笛や太鼓の音などが、用いられている。
 この曲を作曲しつつある日、私の友人から数年ぶりの手紙が届いた。それは上海からであった。突然東南アジアを放浪し始めたkの哲学的思索に耽りがちな友人は、「……とまれ、長い航海を経て降りたった土地は、そこがどこであれ、金無垢の浄土に生けるものが、いっせいに花開いたように目に映り、まさに人生は祭りですね。……」と書き綴っていた。
民謡のにぎやかなモティーフの集まりであるこの作品に、私は一種の「祭」の縮図を見る思いがした。そして、聖と俗との混沌の中で、この「祭」は抒情性を極めるのであった……。(初演プログラム/伊藤康英) 
初演データ (初演日)1986年10月28日
(初演者)海上自衛隊大湊音楽隊 指揮:岩下章二指揮(日本初演) イリノイ大学バンド 指揮:伊藤康英指揮(海外初演)
委嘱者 岩下章二氏、及び 海上自衛隊大湊音楽隊
備考 管弦楽版あり。ピアノ独奏曲への改作(「抒情的「祭」ファンタジー」)、ピアノ連弾版版編曲あり。
CDタイトル:Band Classics Library 7
レーベル・CD番号:ブレーン/ BOCD-7468
CD備考:
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CDタイトル:火の伝説 ~フェイバリット・パスト・アルバム・シリーズ
レーベル・CD番号:佼成出版社 / KOCD-2904
CD備考:
CDタイトル:祝祭集 ~ウィンドマスターシリーズ vol.9
レーベル・CD番号:佼成出版社 / KOCD-2410
CD備考:
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